今日は塩の効能についてお話したいと思います。昔は塩は手に入りづらかったのですが、現代ではわりと簡単に入手できるようになっています。とくに料理には欠かせないものとなっています。塩の量が料理の決め手とも言われるように、食べたときの美味しさを左右するものとなっています。しかし、塩と聞いたらスーパーに売っている一つのものと思っている人は多いです。皆さん、塩は種類によって味が違うのをご存じでしょうか。塩はその種類によってさまざまあり、皆さんもいろんな塩の味を試していただきたいと思っております。
塩の主成分は塩化ナトリウムと呼ばれるミネラルです。海水が地表で固まった岩塩が塩のもとになっています。海の水はもちろんしょっぱいのですが、この海水に含まれる塩分は3パーセントしかありません。それに対して岩塩と呼ばれる塩は、海水が陸上に上がり長い年月をかけて固まったものです。もともとは海水と言っても良いでしょう。鉄分を含む場合はピンク色をしているものも多くあります。
「にがり」とは、海水から塩化ナトリウムを取り、その後に残ったカルシウムやマグネシウムが濃縮したものです。そのため「にがり」の主成分は塩化マグネシウムといえるでしょう。この「にがり」の味は、苦みやクセが強くなってしまうために、料理に使用するときにはその分量に注意する必要があります。
塩の味の違いについて
みなさん、塩の味は違うのをご存じでしょうか。塩は粒が大きいほど一度に溶けづらいので、味がまろやかに感じます。それに対して粒が細かいほどに、一度にたくさん溶けるので、しょっぱく感じます。スーパーで売っている塩は、その大きさを見るとどのような味になるのかがある程度想像がつきますね。また、にがりの量を見てもどの程度、味にコクが生まれるかが予想できます。
「にがり」について
販売されている塩の裏の成分表を見て、ぜひマグネシウムの量を見ていただきたいです。このマグネシウムの量が「にがり」の量ですので、そこから判断していただきたいと思います。毎日のお料理にも、粒の大きさはもとより、この「にがり」の量を見ながらお考えいただければと思います。