ごま油について書いていきます。もともと胡麻は栄養価が高い食品です。胡麻を原料としたごま油も、栄養があり酸化しにくい性質があります。多くの商品が販売されていますが、無色から茶色のものまでいろいろあります。一般的には、胡麻を焙煎する温度などによってごま油の風味は違ってきます。ぜひ、皆さまも日々の食事にごま油を取り入れていただきたいものです。
ごま油の風味は、胡麻を浅く焙煎すれば淡い色合いと柔らかい香りと味になります。逆に深く焙煎すれば濃い色で強い味になってきます。この味や風味の違いによって、お料理にも使い分けていただきたいものです。浅く焙煎した色の淡いごま油は、天ぷらやマリネなどに使用するのが合っています。色や味もさっぱりとしたものになり、素材の味がよく引き出されます。
ごまは、香ばしいかおりで料理を引き立たせています。ごまの小さい粒には、セサミンなどの脂質、良質なタンパク質や、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。エネルギーを作るもととなるビタミンBや亜鉛も含んでいます。多くの料理に豊かな風味を付け加える働きがあります。
ごまには多くの栄養成分が含まれています。カルシウムは牛乳の約11倍、食物繊維はごぼうの約2倍、鉄分は牛レバーの約2倍、ビタミンEはかぼちゃの約4倍も含まれています。これだけの栄養素が入ったごまは、私たちの食生活にはなくてはならないものですね。普段はとくに注意しない食材かもしれませんが、実は多くの栄養素を含んでいることがわかってきました。
よく天ぷらやコロッケなどの揚げものなど、多くの油を使って調理をしていると、胸やけやむかつきを感じることはありませんか?これは過熱によって揮発した油の成分を吸うことによって起こった「油酔い」と呼ばれる症状なんです。あまり気持ちの良い状態ではありませんね。しかし、ごま油は油酔いを防いでくれる油なのです。快適に料理をすることができる油だったのです。
ごま油はアンチエイジング効果が期待できる調味料です。オレイン酸には悪玉コレステロールの値を下げる働きがあります。腸を活性化させます。また、体をストレスから守り老化を抑える働きがあります。ごまに最も多く含まれているセサミンは、血圧の上昇を抑えます。また肝機能を改善させ、免疫力を高める効能があります。